8CIP ANNUAL REPORT 2024分野に関わる政策立案や法定計画策定、及び政策評価を支援するための、保健医療データの活用促進やデータ分析を目的としています。 具体的には、県内の市町村が運営する国民健康保険や 後期高齢者医療制度の加入者に関する医療レセプトデータ、特定健診?特定保健指導データ、介護レセプトデータ、県の衛生統計等を組み合わせて集計し、地域ごとの特性を明らかにしたうえで、県や市町村へ提供しています。また、県?市町村の保健医療担当者を対象に、分析技術習得を目的とした研修も実施しています。下「CIP」。) が 設置された 2018 年以来継続的に実施しており、主に 3 つの取り組みを行っています。 ①保健医療データを用いた集計?分析?見える化 ②糖尿病重症化予防対策に資するレポートの作成 ③県?市町村の保健医療担当者を対象とした研修実施、 問い合わせ対応①保健医療データを用いた集計?分析?見える化 県内の国民健康保険?後期高齢者医療制度の被保険者の医療レセプトデータ、特定健診?特定保健指導データ、介護保険請求データ、さらには県の衛生統計を集計?分析し、地域の特性について県および市町村にフィードバックを行いました。 具体的には、KDB(国保データベース)を用いて、市町村別の疾病別医療費、保健指導レベル別の医療費統計、性年齢階級別の受療状況などを集計しました。さらに、出生率、健康寿命、標準化死亡比(疾患別)、高齢化率などの衛生統計データを地域別に整理し、PIVOT テーブルによる追加分析が容易な形式で提供するとともに、ヒートマップ等を用いた視覚的な「見える化」により、地域格差の把握を支援しました。②糖尿病重症化予防対策に資するレポートの作成 糖尿病の重症化予防を目的に、KDB の医療レセプトデータおよび特定健診データを活用し、県内の各地域(市町村、市区町村、医療圏、医師会単位)における糖尿病関連指標を詳細に分析しました。HbA1c、空腹時血糖、血圧、尿蛋白、eGFR、糖尿病合併症の有無、関連医療概要 本プロジェクトは、神奈川県 ( 以下「県」。) の健康医療進□状況 このプロジェクトはイノベーション政策研究センター (以費など、多様な指標を用いて比較可能なレポートを作成しました。このレポートは、地域ごとの実態把握や課題の可視化に貢献し、効果的な保健事業?重症化予防対策の立案?評価に活用されています。③県?市町村の保健医療担当者を対象とした研修実施、問い合わせ対応 県、県内保健所、市町村の保健医療担当者らを対象に、データ活用研修を 2 回開催しました。延べ 40 名以上の参加者は、データ分析の基本から、KDB の活用、Excel による集計?分析手法、ピボットテーブ ルで分析した結果の見える化の方法など、実践的な内容を学びました。 さらに、県内 2 カ所の保健福祉事務所からの依頼に応じて、地区別研修会も実施しました。各事務所管内の市町職員ら計 40 名が参加しました。 また、市町村等からの保健医療デ ータ活用に関 する技術的?システム的な問い合わ せなどにも対応しています。 保健医療データ活用業務委託事業(神奈川県委託事業)
元のページ ../index.html#8