イノベーション政策研究センター2024年度アニュアルレポート
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?Naofumi sugiyamaCIP ANNUAL REPORT 2024 332 月 22 日 ( 土 ) シンポジウム?招待講演等シンポジウム 1「地域の健康づくりと未病」  シンポジウム1 は SHI 津野香奈美教授がモデレータを務めました。五味 真紀氏(特定非営利活動法人 ハートフルポート)は「健康なまちづくりはつながりづくりから」と題し、ご自身が取り組む活動を紹介しつつ、健康なまちを作る上での人と人のつながりの重要性について強調しました。また、本学 SHI 久保田悠講師は「神奈川県における地域住民を対象にしたオーラルフレイル対策」と題して、オーラルフレイルの問題について触れた後、県内や海外で取り組まれているオーラルフレイル対策を紹介しました。その後、パネルディスカッションが行われ、地域における健康づくりの課題と今後への期待が議論されました。シンポジウム 2「ヘルスイノベーションの実装」 本学 SHI の徳野慎一教授がモデレータを務めたシンポジウム 2 では、徳野教授を含め 3 名の登壇者が、様々な技術を通じたヘルスケア向上の取り組みについて紹介を行いました。最初に登壇した長澤誠氏(CYBERDYNE 株式会社)は、ロボットスーツの概要と介護現場におけるテクノロジーの活用によって期待される未来について紹介を行いました。また本学 SHI 根本裕太講師は、eスポーツの実諸研究について紹介し、その意義や可能性について考察を展開しました。さらに徳野慎一教授は、様々な健康状態を音声を用いて測定する技術を紹介し、このような技術の様々な適用可能性について指摘しました。ポスターセッション シンポジウム 1?2 の終了後は、キャンパス内のロビーを使ったポスター発表の QA セッションが行われました。事前に応募を受け付けた 19 のポスターは、殿町地区の企業の方や、本学の教員、さらには学生による発表もありました。当日は、発表者が参加者からの質問を受けたり、参加者同士の交流が活発に行われました。 シンポジウム 3「地域の健康づくりにおける大学の役割」 シンポジウム 3 では、地域の健康づくりや 行政との協働において大学が 果たす役割や 可能性、さらなる価値創造に向けた期待について議論が行われました。本学SHI の渡邊亮教授がモデレータを務め、本学栄養学科の 田 中 和 美 教 授、川 崎 市 立 看 護 大 学 副 学 長 の 荒 木 田 美香子教授、さらに横浜市立大学公衆衛生学教室の後藤温主任教授が、各大学の取り組みについて紹介しました。パネルディスカッションでは、各大学が 協働しさらなる価値創出に繋がることや、今後の連携強化に向けた期待が示されました。 特別講演「地域の健康づくりにおける大学への期待」 続く特別講演では、神奈川県副知事の首藤健治氏をお招きし、「地域の健康づくりにおける大学への期待」というテーマでご講演をいただきました。首藤副知事からは、社会のパラダイム転換に関するご指摘を踏まえ、社会の変化に対応できるアカデミアとして本学への期待を述べていただきました。

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