CIP ANNUAL REPORT 2024研究メンバー23プロジェクトリーダー 津野 香奈美プロジェクトメンバー 渡邊 亮 黒河 昭雄 齋藤 光伸食 習 慣、喫 煙)や 健 康 関 連アウトカム(肥 満、高 血 圧、HbA1c 等)に市町村間で差が見られるかどうか、2)各健康行動や地域変数(地域はく奪指標やウォーカビリティ?インデックス)と健康関連アウトカムとの間に関連が見られるかを検討し、神奈川県における健康の地域格差要因の解明することを目的として行います。また、これらの結果に基づき、神奈川県に対し政策提言を行う予定です。の 約 31 万 人を対 象 に、本 研 究 の 解 析 に必 要なデ ータを抽出し、一つのファイル に統合して解析を行いました。1)についての検討は解析を完了し学会発表、2)については現在解析を進めております。歳、BMI の平均値は 22.9(±3.8)kg/ ㎡、収縮期血圧の平均 値 は 129.0(±17.4)mmHg、拡 張 期 血 圧 の 平 均 値 は76.2(±11.2)mmHg、HbA1c の平均値は 5.68(±0.63)%でした。神奈川県全体における運動習慣なしの者の割合は 55.4%、朝 食 欠 食 あ り は 10.6%、喫 煙 習 慣 あ り は11.9%、睡眠不十分の割合は 23.1% でした。 市町村別にみると、血圧を除き、川崎市川崎区や三浦市がほとんどの項目でワースト5 位以内にランクインしました。特に川崎市川崎区は、喫煙習慣ありの割合が 20.0%と県内で最も高いことが特徴的でした。これらの解析結果は、令和 7 年 2 月に開催された第 35 回日本疫学会学術総会にて、『神奈川県の市町村における健康行動や健康関連アウトカムの地域格差』と題し発表を行いました。 果を学会で発表し、論文としてまとめるべく、地域変数を曝露指標、個人の健康行動や 健康関連アウトカムを結果指標とするマルチレベル分析による解析作業を引き続き進めていきます。これらの結果を基に、どのように政策に活かせるかについて、関係機関とも協議を進めていく予定です。概要 本プロジェクトは、1)神奈川県民の健康行動(運動、進□状況 令 和 6 年 度 は、神 奈 川 県 国 保 デ ータベ ース(KDB)研究成果や政策提言、地域と活動の結果 神奈川県の国保健診受診者の平均年齢は 65.9(±8.6)今後に向けて 最 終 年 度で ある令 和 7 年 度 は、2)に関 する検 討 結神奈川県における健康の地域格差要因の解明
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